女性向け古キョンサイト・原作者様その他との関わりはありません・R18
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オゥメデトゥ!!
古キョンが…古キョンがいとしいでござる…
コナン久しぶりに見ました…
灰原さん可愛いいいいいいい
知ってた?コナン=工藤新一なんだよ
日吉誕生日おめでとう話という名目の忍足+宍戸小話
↓
「宍戸ー忍足君が呼んでるー」
12月に入ったばかりのある昼休み、クラスの男子と普通に弁当を食おうと窓際の席4席を陣取り、近くにいたジローを起こそうとした矢先、これまた普通に何度か会話をした事のある女子が俺を呼んだ。廊下に目を向けると忍足が教室に入るドアの所で曖昧な笑みを浮かべて俺を手招きしていた。別に他学年のクラスでもないし、俺やジローとか今更遠慮する間柄でもないんだから何てことはなしに入ってくりゃあいいのに面倒くさい奴だな、とは思うが、何を考えてるかよく分からない忍足の事だ、何かしらあるんだろう。
「忍足、何か用かよ」
「宍戸ってほんま冷たいな。用が無かったら来たらあかんみたいなその言い方!!」
「ちげーよそういう意味じゃねーよ!!H組からわざわざ来る位だから特別用事があったんじゃねえかっていうアレだよ」
「分かっとるって。まあ本題やけどな、今度の日曜日って日吉の誕生日やんか」
「若の?ああーそういやそうだったな」
女子じゃあるまいしいちいち他人の誕生日を覚えたりしねーよと言いたい所だが、生憎部長自ら自分の誕生日パーティーを催し、かつ女子があんなに騒いでたのを思い出せば、氷帝テニス部においてそれは成り立たないのかもしれない。そもそも俺だって後輩やら同級生やら部活仲間から(長太郎プレゼンツだったからやたら心が籠もっている調だった)はプレゼントをもらった身分で、そんな放り出すのような事も言えない。
「で、若の誕生日がどうしたんだよ」
「日吉にやるのもう何か買うた?」
「いや、まだだけど」
「そうやと思っててん!!今日水曜日だから部活無いやん、放課後買いに行かん?」
「別に良いけど何で俺と行くんだよ。岳人とかは」
「先週買った言うててタイミングずれてしもてん。ま、そういう事やから放課後また来るで」
「おう」
そう当たり障りのない返事をして、忍足が教室に帰るのを見ながら俺は席に戻った。それからくだらない話をしてたら昼休みはあっというまに過ぎていった。ちらっと見た外は、ほんの少しだけ曇っていた。
放課後になるのもすぐで、掃除当番も回ってきていない俺は帰る準備をして(とは言っても宿題も少ないこの学校、持って帰るものなんて申し訳程度の教科書くらいだ)、早めに教室を出た。
「悪い、待たせた」
「ええって。ドラマみたいな冗談やないけど、俺も今来た所やねん」
上履きを脱いで、靴箱に突っ込みながら忍足とどこに買いに行くか考えた。真面目に贈るなら若の事だから本とか、もしくは実用的なものが良いんだろうけど、それだと他の奴らと被りそうだ。忍足の提案で、とりあえず俺達は東急ハンズ辺りで物色してみる事にした。
そこそこでかい店舗だから、漠然とだけど結構良いのが見つかるんじゃねえか、と期待しつつ歩き回る。忍足がいちいちふざけて余計なものまで手に取るから、相手にするのも疲れた。関西人、特にお笑い芸人ってのは大したもんだ。毎日こんなのにコメントしなきゃいけないんだからな。
「宍戸、それはコメントやなくてツッコミや」
「どっちでもいいだろ」
「ていうか俺ずっと思っててんけど、」
「なんだよ」
理由はなかったけど、その時だけは忍足の、無駄に整った顔を見たくなかった。
「俺のこと、嫌いやんな?」
すぐに言葉が出なかった。図星だった、とかじゃあない。俺だって嫌いな奴ぐらいいるけど、忍足の事をそんな風に思った事ないし、大体テニス部にいる奴を嫌いだなんて思うわけもない。
「嫌いなんかじゃ、ねえし。てか何で」
「宍戸、いつもさり気なく俺と距離取ってるやん。別に人に距離置かれるの自体は別にええんやけど、宍戸は何か気になるねん。やっぱ、チームメイト、やねんな」
「…正直、最初はお前の事ちょっと苦手だったし、今だって良い奴だとは思ってるけど、岳人とかジローみたいに腹割っては話せねえよ。でも、それって嫌いだからじゃなくて、お前、何考えてるか分からないんだよ」
「…」
「いや、お前が何考えてるかは自由だけどよ、それで俺が何考えてるかはお前に見透かされてそうでさ、上手く言えねえけど」
自分で、口下手にも程があると思った。こんな事なら恥ずかしいポエム云々じゃなく現代文の授業をちゃんと聞けば良かったな。案外あの教科も実生活に役立つもんだ。
目を逸らしていると、忍足の低い声が、少しだけ笑うのが聞こえた。
「そやなあ、宍戸の考えてる事当ててみせよか。ずばり、あそこのバイトお姉さんの下着の色についてやろ」
「ちげーよ!!んな事考えるか!!」
「せやから、宍戸の考えてる事なんて分からんて、な?」
次は、目を合わせた。くだらない事を言ってた割には、若干の不安を感じさせる忍足の顔が、純粋にこいつ、格好良いなと思った。
「悪かったよ。お前の事誤解してた」
「然るべき時に素直になれるのは宍戸の強みなんやな」
「…っ、俺の事は良いから、さっさと買い物しようぜ!!」
「はいはい」
忍足の先をさっさと歩きながら、でも一度立ち止まって俺は言った。
「今度、さ、うちに来いよ。犬、見せてやるよ」
「…!!、おおきにな」
「それとさ、日曜日の0時に皆で若にメールしてやろうぜ」
「ほんなら俺が文面考えたるわ」
「考えたらすぐに見せろよ」
「はいはい、分かっとるって」
氷帝の生活ってすごく長いから、転勤族の忍足的には一生ものに近くて、だから人に必要以上は干渉されたくないけど仲良い子とは必要以上に仲良くなりたい
宍戸は幼なじみとかそういうのを大事にしたい
よく分からない とりあえず日吉おめでとう!!
コナン久しぶりに見ました…
灰原さん可愛いいいいいいい
知ってた?コナン=工藤新一なんだよ
日吉誕生日おめでとう話という名目の忍足+宍戸小話
↓
「宍戸ー忍足君が呼んでるー」
12月に入ったばかりのある昼休み、クラスの男子と普通に弁当を食おうと窓際の席4席を陣取り、近くにいたジローを起こそうとした矢先、これまた普通に何度か会話をした事のある女子が俺を呼んだ。廊下に目を向けると忍足が教室に入るドアの所で曖昧な笑みを浮かべて俺を手招きしていた。別に他学年のクラスでもないし、俺やジローとか今更遠慮する間柄でもないんだから何てことはなしに入ってくりゃあいいのに面倒くさい奴だな、とは思うが、何を考えてるかよく分からない忍足の事だ、何かしらあるんだろう。
「忍足、何か用かよ」
「宍戸ってほんま冷たいな。用が無かったら来たらあかんみたいなその言い方!!」
「ちげーよそういう意味じゃねーよ!!H組からわざわざ来る位だから特別用事があったんじゃねえかっていうアレだよ」
「分かっとるって。まあ本題やけどな、今度の日曜日って日吉の誕生日やんか」
「若の?ああーそういやそうだったな」
女子じゃあるまいしいちいち他人の誕生日を覚えたりしねーよと言いたい所だが、生憎部長自ら自分の誕生日パーティーを催し、かつ女子があんなに騒いでたのを思い出せば、氷帝テニス部においてそれは成り立たないのかもしれない。そもそも俺だって後輩やら同級生やら部活仲間から(長太郎プレゼンツだったからやたら心が籠もっている調だった)はプレゼントをもらった身分で、そんな放り出すのような事も言えない。
「で、若の誕生日がどうしたんだよ」
「日吉にやるのもう何か買うた?」
「いや、まだだけど」
「そうやと思っててん!!今日水曜日だから部活無いやん、放課後買いに行かん?」
「別に良いけど何で俺と行くんだよ。岳人とかは」
「先週買った言うててタイミングずれてしもてん。ま、そういう事やから放課後また来るで」
「おう」
そう当たり障りのない返事をして、忍足が教室に帰るのを見ながら俺は席に戻った。それからくだらない話をしてたら昼休みはあっというまに過ぎていった。ちらっと見た外は、ほんの少しだけ曇っていた。
放課後になるのもすぐで、掃除当番も回ってきていない俺は帰る準備をして(とは言っても宿題も少ないこの学校、持って帰るものなんて申し訳程度の教科書くらいだ)、早めに教室を出た。
「悪い、待たせた」
「ええって。ドラマみたいな冗談やないけど、俺も今来た所やねん」
上履きを脱いで、靴箱に突っ込みながら忍足とどこに買いに行くか考えた。真面目に贈るなら若の事だから本とか、もしくは実用的なものが良いんだろうけど、それだと他の奴らと被りそうだ。忍足の提案で、とりあえず俺達は東急ハンズ辺りで物色してみる事にした。
そこそこでかい店舗だから、漠然とだけど結構良いのが見つかるんじゃねえか、と期待しつつ歩き回る。忍足がいちいちふざけて余計なものまで手に取るから、相手にするのも疲れた。関西人、特にお笑い芸人ってのは大したもんだ。毎日こんなのにコメントしなきゃいけないんだからな。
「宍戸、それはコメントやなくてツッコミや」
「どっちでもいいだろ」
「ていうか俺ずっと思っててんけど、」
「なんだよ」
理由はなかったけど、その時だけは忍足の、無駄に整った顔を見たくなかった。
「俺のこと、嫌いやんな?」
すぐに言葉が出なかった。図星だった、とかじゃあない。俺だって嫌いな奴ぐらいいるけど、忍足の事をそんな風に思った事ないし、大体テニス部にいる奴を嫌いだなんて思うわけもない。
「嫌いなんかじゃ、ねえし。てか何で」
「宍戸、いつもさり気なく俺と距離取ってるやん。別に人に距離置かれるの自体は別にええんやけど、宍戸は何か気になるねん。やっぱ、チームメイト、やねんな」
「…正直、最初はお前の事ちょっと苦手だったし、今だって良い奴だとは思ってるけど、岳人とかジローみたいに腹割っては話せねえよ。でも、それって嫌いだからじゃなくて、お前、何考えてるか分からないんだよ」
「…」
「いや、お前が何考えてるかは自由だけどよ、それで俺が何考えてるかはお前に見透かされてそうでさ、上手く言えねえけど」
自分で、口下手にも程があると思った。こんな事なら恥ずかしいポエム云々じゃなく現代文の授業をちゃんと聞けば良かったな。案外あの教科も実生活に役立つもんだ。
目を逸らしていると、忍足の低い声が、少しだけ笑うのが聞こえた。
「そやなあ、宍戸の考えてる事当ててみせよか。ずばり、あそこのバイトお姉さんの下着の色についてやろ」
「ちげーよ!!んな事考えるか!!」
「せやから、宍戸の考えてる事なんて分からんて、な?」
次は、目を合わせた。くだらない事を言ってた割には、若干の不安を感じさせる忍足の顔が、純粋にこいつ、格好良いなと思った。
「悪かったよ。お前の事誤解してた」
「然るべき時に素直になれるのは宍戸の強みなんやな」
「…っ、俺の事は良いから、さっさと買い物しようぜ!!」
「はいはい」
忍足の先をさっさと歩きながら、でも一度立ち止まって俺は言った。
「今度、さ、うちに来いよ。犬、見せてやるよ」
「…!!、おおきにな」
「それとさ、日曜日の0時に皆で若にメールしてやろうぜ」
「ほんなら俺が文面考えたるわ」
「考えたらすぐに見せろよ」
「はいはい、分かっとるって」
氷帝の生活ってすごく長いから、転勤族の忍足的には一生ものに近くて、だから人に必要以上は干渉されたくないけど仲良い子とは必要以上に仲良くなりたい
宍戸は幼なじみとかそういうのを大事にしたい
よく分からない とりあえず日吉おめでとう!!
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