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女性向け古キョンサイト・原作者様その他との関わりはありません・R18
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(修正)ハイスペック古泉3
下のやつ修正するううううう
あとで前のはPCから消しにきます


古キョン不倫話の三話

 暫く彼に会っていなかった。あの後僕の仕事が若干忙しくなった事もあって、涼宮さんを抱いたのも片手で足りる位だった。そんな時、彼からメールが来たのである。今日、空いてるか?給料日なんだ、たまには飲まないか。と彼らしいメールに安心しつつ承諾の返事をする。少し、彼に癒されたかったのだ。分かりました、とメールを打つ最中に彼に対する罪悪感は不思議とあまりなかった。
「よう、久しぶりだな」
「ご無沙汰してました。最近仕事が忙しかったもので」
「さすがIT企業のエリートは違うな」
「若い分安価で使い勝手が良いだけですよ。まあ体力的若いとも言えなくなるのもじきもうすぐですが」
「俺なんかもうガタが来始めてるっての」
 今高校の時みたいに走り回されたら死んじまう自信があるな、と言うから僕たちは二人で笑った。この距離が心地良いから、僕はなかなか離れられなくてついしがみついてしまう。
「それにしてもあなた、僕の給料日は無視ですか?」
「お前の給料日なんぞ加味するわけないだろ。大体お前は給料日前だって食生活が変わらない人種だろうに」
「仰る通りですが語弊がありますね。僕はいつだって大したものを食べずに十年近くあなたに食生活を説教されて来た人間ですよ?給料日前も変わりませんが給料日後も変わりません」
「そうだったわ…お前は放っとくとすぐコンビニを専属シェフにするやつだったわ…」
 頭を抱えて嘆かわしいという仕草をする彼と悪びれもなく笑う僕。なんら不足のない円滑な友人関係。生ビールを煽ったグラスを脇へ寄せて、怖いもの見たさで注文したマッコリを口へ運んだ。なる程好き嫌いのある味だけれど、僕はあまり好きではない。彼はそこそこに気に召したらしくごくりと豪快に喉を通した。
 彼は何か言おうとして、しばし逡巡してからゆっくりと言い始めた。
「だがな古泉よ、俺は今非常に気分が良いからこそ笑い話として言うし笑い話として聞いて欲しいんだがな、これでも高校の時な、お前の事、少し気になってたんだ」
「え…?あの、それは」
「だってさ、お前捨てられた犬みたいな目でたまに俺を見て来ただろ。俺はそういう奴に対して余計な世話を焼きたくなっちまってさ、うん、まあ」
「それで?それでその後はどうなんですか?」
 自分でも必死の形相をしているのだと思う。
「ハルヒと付き合って、暮らしたりするのに抵抗は無かったし結婚もして良いって本気で思ったさ。でもな、お前がこんなに男前になってんの見たら、ちょっとは悔しいよ」
 彼と涼宮さんの結婚式に出席する時よりも、涼宮さんとベッドに入る時よりも、何よりも心臓の鼓動が速い。どうしたら、どうしたら、と戸惑いつつも口からぺらぺらと言葉がスムーズに出て来た。
「まだ、遅くありませんよ」
「どういう…」
「僕は、あなたとそういう関係に至っても良いと思っています。家、来ますか?」
「でも俺は、ハルヒが」
「涼宮さんには僕が連絡しておきます。僕の家の近くで飲んでいたら潰れてしまったので今夜は家にお預かりします。着替えは僕のをお貸ししますから明日のお勤めはご心配ありませんよ。たまに会った男友達ですから下らない事で話もお酒も進んで、」
「良いから!もう良いから…」
 彼が僕の手を握った。酒が入って温かくなった彼の握り方は彼女のそれとは幾分と違っていた。取り繕う言葉だけはすらすらと滞りなく出る僕は最低な事をしている。
「大丈夫ですよ、閉鎖空間はもう、出ませんから」
 ほんとうに、最低だ。

 僕の家の鍵を慣れた手つきで開ける。幸い今のところ両隣に住人はいないので、時間をあまり気にしなくて良いのが有り難い。
「今更なんだが何でお前の家なんだよ。これから何となく来づらいだろうが。俺が」
 あまりホテルには行きたくなかった。ホテルという便利な場所で済ませたくなかったのは、僕の粘着質なもったいない精神だ。今回ばかりは、コンビニで済んでしまう僕の食生活とは違うのだ。
「シャワー、浴びますか?」
「どうせ浴びたって酒臭いから面倒くさい。お前が気にするなら浴びるけど」
「僕は、気にしませんよ」
 僕は彼に言って彼をベッドに誘導する。彼も僕もベッドの前に鞄や背広を乱雑に投げ捨ててベッドにもつれ込んだ。たまに近付いた時だけに香った彼の匂いがダイレクトに鼻孔を満たして、全身を駆け巡った。
「ずっと、こうしたかったんです」
「まさかこの年になって叶うなんてな」
「あの頃は、色んなものが怖かったですから」
 恐る恐る彼に軽くキスをした。顔が見ていたくて、目を閉じなかった。何度か音も立てずにした後に一拍置いて、僕は彼の頭を掴んで貪る様に、乱暴に唇を押し付けて舌を挿れた。もうキスなんてものではない。ただ唾液を垂れ流しながら口の中の雑菌を交換し合うだけの行為に僕の海綿体は確かに反応している。彼も僕の頭を掴んで離さない。お互いの顔や髪がべとべとになる。
「はあっ、はあ、お前、こんなキャラだったか…?」
「いいから、もっと、口あけて」
 彼は何故か少し驚いた顔をした。そう言えば、まだ僕は伝えていない。
「好きです。あなたの事が、すきだ」
 彼の婚約指輪を取ろうとしたら彼は自分で取って背広が投げ捨ててある所に転がした。ごめんなさいごめんなさい。

つづく
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ハイスペック古泉3
後藤さんまじかわいい…

オサムちゃんと生意気な女生徒の話を書きたい!!

古キョン不倫話の三話
これの次はエロ本番だよ!!

 暫く彼に会っていなかった。あの後僕の仕事が若干忙しくなった事もあって、涼宮さんを抱いたのも片手で足りる位だった。そんな時、彼からメールが来たのである。今日、空いてるか?給料日なんだ、たまには飲まないか。と彼らしいメールに安心しつつ承諾の返事をする。少し、彼に癒されたかったのだ。分かりました、とメールを打つ最中に彼に対する罪悪感は不思議とあまりなかった。
「よう、久しぶりだな」
「ご無沙汰してました。最近仕事が忙しかったもので」
「さすがIT企業のエリートは違うな」
「若い分安価で使い勝手が良いだけですよ。まあ体力的若いとも言えなくなるのもじきもうすぐですが」
「俺なんかもうガタが来始めてるっての」
 今高校の時みたいに走り回されたら死んじまう自信があるな、と言うから僕たちは二人で笑った。この距離が心地良いから、僕はなかなか離れられなくてついしがみついてしまう。
「それにしてもあなた、僕の給料日は無視ですか?」
「お前の給料日なんぞ加味するわけないだろ。大体お前は給料日前だって食生活が変わらない人種だろうに」
「仰る通りですが語弊がありますね。僕はいつだって大したものを食べずに十年近くあなたに食生活を説教されて来た人間ですよ?給料日前も変わりませんが給料日後も変わりません」
「そうだったわ…お前は放っとくとすぐコンビニを専属シェフにするやつだったわ…」
 頭を抱えて嘆かわしいという仕草をする彼と悪びれもなく笑う僕。なんら不足のない円滑な友人関係。生ビールを煽ったグラスを脇へ寄せて、怖いもの見たさで注文したマッコリを口へ運んだ。なる程好き嫌いのある味だけれど、僕はあまり好きではない。彼はそこそこに気に召したらしくごくりと豪快に喉を通した。
「だがな古泉よ、俺は今非常に気分が良いからこそ笑い話として言うし笑い話として聞いて欲しいんだがな、これでも高校の時な、お前の事、少し気になってたんだ」
「え…?あの、それは」
「だってさ、お前捨てられた犬みたいな目でたまに俺を見て来ただろ。俺はそういう奴に対して余計な世話を焼きたくなっちまってさ、うん、まあ」
「それで?それでその後はどうなんですか?」
 自分でも必死の形相をしているのだと思う。
「ハルヒと付き合って、暮らしたりするのに抵抗は無かったし結婚もして良いって本気で思ったさ。でもな、お前がこんなに男前になってんの見たら、ちょっとは悔しいよ」
 彼と涼宮さんの結婚式に出席する時よりも、涼宮さんとベッドに入る時よりも、何よりも心臓の鼓動が速い。どうしたら、どうしたら、と戸惑いつつも口からぺらぺらと言葉がスムーズに出て来た。
「まだ、遅くありませんよ」
「どういう…」
「僕は、あなたとそういう関係に至っても良いと思っています。家、来ますか?」
「でも俺は、ハルヒが」
「涼宮さんには僕が連絡しておきます。僕の家の近くで飲んでいたら潰れてしまったので今夜は家にお預かりします。着替えは僕のをお貸ししますから明日のお勤めはご心配ありませんよ。たまに会った男友達ですから下らない事で話もお酒も進んで、」
「良いから!もう良いから…」
 彼が僕の手を握った。酒が入って温かくなった彼女の握り方とは幾分と違っていた。取り繕う言葉だけはすらすらと滞りなく出る僕は最低な事をしている。
「大丈夫ですよ、閉鎖空間はもう、出ませんから」
 ほんとうに、最低だ。

 僕の家の鍵を慣れた手つきで開ける。幸い今のところ両隣に住人はいないので、時間をあまり気にしなくて良いのが有り難い。
「今更なんだが何でお前の家なんだよ。これから何となく来づらいだろうが。俺が」
 あまりホテルには行きたくなかった。ホテルという便利な場所で済ませたくなかったのは、僕の粘着質なもったいない精神だ。今回ばかりは、コンビニで済んでしまう僕の食生活とは違うのだ。
「シャワー、浴びますか?」
「どうせ浴びたって酒臭いから面倒くさい。お前が気にするなら浴びるけど」
「僕は、気にしませんよ」
 僕は彼に言って彼をベッドに誘導する。彼も僕もベッドの前に鞄や背広を乱雑に投げ捨ててベッドにもつれ込んだ。たまに近付いた時だけに香った彼の匂いがダイレクトに鼻孔を満たして、全身を駆け巡った。
「ずっと、こうしたかったんです」
「まさかこの年になって叶うなんてな」
「あの頃は、色んなものが怖かったですから」
 恐る恐る彼に軽くキスをした。顔が見ていたくて、目を閉じなかった。何度か音も立てずにした後に一拍置いて、僕は彼の頭を掴んで貪る様に、乱暴に唇を押し付けて舌を挿れた。もうキスなんてものではない。ただ唾液を垂れ流しながら口の中の雑菌を交換し合うだけの行為に僕の海綿体は確かに反応している。彼も僕の頭を掴んで離さない。お互いの顔や髪がべとべとになる。
「はあっ、はあ、お前、こんなキャラだったか…?」
「いいから、もっと、口あけて」
 彼は何故か少し驚いた顔をした。そう言えば、まだ僕は伝えていない。
「好きです。あなたの事が、すきだ」
 彼の婚約指輪を取ろうとしたら彼は自分で取って背広が投げ捨ててある所に転がした。ごめんなさいごめんなさい。
ハイスペック古泉2
咎狗ひどい…何だかんだ言ってアニメ全部見ちゃったけどほんとうにひどい…乳首…
綺麗なシキアキが見たいよ!!ばか!!

古キョン不倫話二話↓
古キョンと言いつつ男女話になってるからね!!きをつけてね

 それから僕は、彼からメールをもらったり何かお土産を持っている時に何度か二人の新居を訪ねた。その度に、昔に習得した鉄仮面を幾つも重ねて、肉付きの面のようになっていった。
 僕は平日に珍しく1日まるまるの休暇で、だからと言ってする事もなく、頬杖をつきながらパソコンでネットを手慰みに暇を持て余していた。ヤフーニュースもあまり興味の起きない事ばかりだったし、通販サイトに行っても欲しいものは特に無い。
 その時、いきなり(当たり前だ)携帯電話がバイブレーションががなり立て、机の天板を振動させたせいで僕は酷く驚いた。どうせ会社の人間だろう、と発信者を確認もせずに通話ボタンを押して耳に当てた。
「もしもし」
「あ、古泉君?今って仕事中?」
 耳から聴こえる涼宮さんの声に、まるで心臓を鷲掴みにされた気分になる。
「いえ、今日は本当に偶然休みでして」
「じゃあ今から家に来ない?あたしも暇なのよねー話したい事もあるし!!お昼はご馳走するわ」
「分かりました。すぐにお邪魔しますね」
 彼はいないのだろう、夫が不在の家に無関係の男が一人で行くというのも非常によろしくない図だけれど、彼女に能力があろうと無かろうと僕に拒否権が無いのは確かだ。
 僕は出掛ける相応の格好をしながら、涼宮さんが話したい事に考えを巡らせた。もし、もし僕が最も恐れている話題だったら。こども、の話だったら。

「お邪魔します」
「入って入って!!古泉君は紅茶よりコーヒーのが良いでしょ?」
「そうですね。わざわざありがとうございます」
 涼宮さんがコーヒーを淹れる音が響く。何度となく来たこのマンション、客人がどこに座るかはもう慣れている。涼宮さんは僕と自分の前に違う種類のマグカップを置いた。熱そうだから、もう少し待とう。
「それにしても、涼宮さんが専業主婦になられるなんて思いませんでしたよ」
「なったんじゃないわ。一応経験してみるだけよ。あたしはずっと家庭に収まっていたりしないもの」
「それもそうですね」
 コーヒーはまだ湯気を沢山出している。
「ところで、話、というのは」
「ああ、その…ね、あたし、キョンと仲が悪いとか上手く行ってない訳じゃないのよ。ただ、夜に、何て言うのかしら、夫婦ってもっとこう、こんな淡白な、まるで仲良しこよしのお泊まりごっこみたいで良いのかしらって」
「要するにセックスレスに悩んでいらっしゃるので?」
「…まあ有り体に言えばそうなるわね。古泉君に相談するのも変な話だけれど、キョンから何か聞いてないかなって」
「今のところ、彼から涼宮さんへのご不満は聞いてませんし、彼が不満に思っていることも無いと思いますよ。ただ、今まで友人として接してきた分夫婦としては心の切り替えがまだ出来ていないのでは?」
 深く考えるのも苦しくて、当たり障りのない事を一気にまくし立てた。それと同時に、僕のなけなしのポジティブな部分でデリケートな相談に下手な女友達でなく僕を起用した事を喜ぼうとはしてみた。
 不安そうに僕を真っ直ぐ見る彼女の目に、僕には歪曲した考えが浮かんできた。コーヒーが大分熱くなくなったのを確かめてから一口、飲む。生憎僕はもう少し甘い方が好みだ。
「涼宮さん」
「なに?」
「そういった面で彼にご不満でしたら、ぼくを、代わりにして頂いても構いませんよ」
 僕も衝動だったのだ。涼宮さんの目が大きく見開かれて、息を呑む音がした。信じられないという気持ちと、それから少しの期待が見受けられる。
「で、でも古泉君、それって不倫、」
「僕たち、もう子供ではないのですよ?」
 どうします、今からホテルにでも行きますか、ご知り合いと絶対に遭遇しない所を僕は知っていますよ。涼宮さんは僕の手に自分の手をそっと重ねてきた。大丈夫、僕は涼宮さんの相談に乗ったまでで涼宮さんは彼を思ってこその行動且つ他の男に心変わりしたわけではないのですから。彼女がそうね、と妖艶に微笑んだ。僕たちは大人だ。

 彼女の裸体はそれは美しかった。整った形の乳房を愛撫すれば、体をくねらせて切なく眉根を寄せる彼女は大層魅力的だ。快楽に夢中になっている彼女は気付いていないのだろう。
 彼女が僕を彼の代わりとしていると同時に僕が彼女に彼を見ている事を。ここに彼が入ったのだと考えるだけで興奮し、性器を勃起させている僕を。
「古泉君って思ってたより荒っぽいのね。驚いたわ」
「がっかりしました?」
「寧ろ新発見でどきどきしたわ」
 にやっと笑う彼女に一瞬だけSOS団団長の面影を見た。古泉君って何型?何型だと思います?そうねえ、その大胆さはO型とか?実はB型なんですよ。あら、また新発見だわ!!彼女は愉快そうに笑った。僕はコンドームを取り、端を縛ってホテルのゴミ箱に捨ててから、涼宮さんの横に寝転んだ。自分の家のベッドよりはましな寝心地だった。
「ちょっと電話するわね」
 彼女は全裸のまま起き上がってサイドテーブルに置いてあった携帯で電話をかけた。相手を推測する事など容易過ぎて逆に無粋だ。
「もしもしキョン?あのね、今日友達とご飯食べて帰るから夕飯は済ませて帰って来てくれる?うん、あ、そうなの?分かった。じゃあね」
 携帯をぱたりと閉じて彼女が僕の方に振り返った。キョンってば今日残業だから遅くなるんだって、すごいタイミングね、と彼女が言うから僕はイフの可能性に肝が冷える思いがした。
 彼女がシーツの下の、僕の下腹部に手を伸ばす。
「今日、後何回出来るかしら」
 彼女には、きっと罪は無いのだ。

つづく
すね毛と牛丼と口内炎
こんにちは、こんばんは ギルガメッシュ忍坂です、嘘です
子ども達の喧騒をBGMに一人で牛丼(並)を食べるこの脱力感、良い!!
まだ誰も来ていない書店で男性ファッション雑誌を手に取りながら後藤さんことキミジーのすね毛を凝視しているわたくし、通常の性癖でありたい
渡部秀君のタトバ歌が本当にIKEMENな事や、キミジーと三浦氏が渡部秀君介して漸くコミュニケーションを取れる事などを鑑みるに、つまり火野映司さんは全知全能
だから だれか 籤で当たるらしい黒ビキニ古泉のフィギュアをわたくしに
今しがたおばさんがわたくしの目の前のブラインドを開けやがりまして若干ささくれ立ったわたくしの心には、子どもの喉の奥からの泣き叫ぶ声は誠に耳障りでして伊藤誠
当面全力でイクササイズをしながら心を落ち着かせたいのでわたくしに人前で踊り狂うほんの少しばかりの勇気を下しあ



ハイスペック古泉1
やべえええええええ今日も後藤さんが可愛すぎる…

何だか良くわからない古キョン不倫話の一話だよ!!おいおい続くよ!!

 何を飲んでも泥水のような味がした日々があった。今は何をしていても、僕の体に蓄積された泥が吐き出された結果にしか思えないのである。
 高校を卒業すると同時に、涼宮さんの能力は失われた。当然僕はお役御免となったが、機関は存続し、何かにつけて僕やその他の超能力者のパトロンになっている。朝比奈みくるは僕達の卒業と同じくして未来に帰った。とは言えある程度自由にこちらと行き来出来る地位になったらしく、時折顔を見る。長門有希は我々と同様、大学へ進学した。依然として対有機生命体用コンタクトインターフェースとしての存在なのかは知った事ではないけれど、摩訶不思議な力を使う事はなくなった。
 そして彼は、涼宮さんと交際を始めた。
 大学生生活は、自分がまだ夢見ていた頃に好きだった天文の勉強も出来たし、選択の自由があった。それでも、四年間のちりちり焼けるような苦しみは消えず、僕につきまとった。念のために、と機関に彼らと同じ学校にさせられたのは機関の最悪な置き土産だ。
 SOS団はいまだに存在し、あっという間に四年は過ぎていった。僕達が社会人になる時が来て、それから二年が過ぎた。

 暖かい陽気の、春の事だった。
「今日皆に集まってもらったのは、不思議を探すためじゃないわ」
 よく全員で集まった喫茶店で唐突に涼宮さんが発した言葉に彼が何か特別な反応を示さなかった時点で、嫌な予感はした。数えて24歳になる彼女はすっかり大人の女性になり、続けた。
「あのね、あたし、今年の夏にキョンと結婚する事になったの」
「わぁっおめでとうございますぅ」
 目をきらきらとさせて朝比奈さんがそう言いながら、僕は目の前が真っ暗になる気分がした。分かってはいたけれど、気持ちが追いつかない。
「そん位で良いだろハルヒ。どうせ招待状とかでおいおい言うんだから…」
 照れくさそうにする彼を見たくなかったから、目を逸らして不自然にならない程度に目の前のアイスコーヒーの水面を見ることに専念した。そこに映る長門さんと目が合うのも避けようと、ストローでかき混ぜた。
「古泉君の住所は分かるんだけど、みくるちゃんと有希の今の住所が分からないから正確なやつをあたしにメールで送ってちょうだいね!!」
「あ、今しますね」
「私も」
 女性三人は携帯電話を取り出して楽しそうに(それこそ長門さんでさえ)会話を始めた。必然と僕は彼と話をする事になる。お前さ、と彼は気さくに話し掛けてきた。
「本当歳食わないっていうか、老けないよな」
「あなたがそんなに素直に褒めて下さるなんて、珍しいですね」
「お前を僻む事はやめたんだよ。顔面偏差値について喚くのは不毛だと聡明極まりない俺は気付いたからな」
 高校生の時から何ら変わりのない彼の憎まれ口につい笑ってしまう。それに不満げな顔をする彼に僕はまた苦しくなる。もう彼は、彼だけのものではない。
「朝比奈さんも長門もなかなか会えないからさ、お前位は頻繁に顔出せよ」
「新居の方はどちらに?」
「この喫茶店のすぐ近くだ。別に無理して東京に出ることもないしな。お前んちともそんなに遠くないし」
「それは、良かったです」
 僕たちは立派な大人で、いくら自分が違った考えをしていてもそこには大人の対応というものが存在する。幸い、かつ生憎僕はもう十年以上も前からそれを叩き込まれていて、すっかり体に染み込んでいたから取り繕うのは難しい事ではなかった。
「僕の訪問の際には、歓迎して頂けると幸いです」
「そうだな、ハルヒはそら喜ぶだろうよ。それに俺だって悪い気はしないさ」
 そんな事を言われたら、ますます行けなくなってしまう。

 実際、二人を失望させても、僕は彼らを訪ねるべきではなかったのだ。
 後になってからこんなにも痛感するなんて、僕は本当に、馬鹿だ。

つづく


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