女性向け古キョンサイト・原作者様その他との関わりはありません・R18
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ハイスペック古泉4
氷鎖という曲の歌詞が古キョン過ぎてなんかもう胃がキリキリ…キリキリchop…
それにしてもキミジーまじかわいい
あのすね毛、まもりたい
キミジーィイイイィイ
古キョン不倫話の四話
一体どこまでつづくのかしら…
↓
すきです、すきだ、を繰り返しながら僕たちは下半身を摺り合わせる事に夢中だった。Yシャツは二人分の汗をぐっしょりと吸い込んで気持ち悪く、脱げば良いのだと分かりながらもそのままだった。中途半端に垂れ下がったベルトが音を立てて耳障りだ。
「は、ぁ…古泉、もっと…」
「後ろ、触ってもいいですか…?」
「もう、何でも良いから…っ」
腰を上げてもらって彼のズボンを下ろす。中肉中背でまさに平均的な顔立ちの彼は贔屓目に見ても決して優れた容姿ではないけれど、これ程までに性的なものがあるのかと僕は本気で考えてしまった。
「う、ぅ…あ」
アナルに指を挿れると低い声で彼が唸った。中は粘着質で、女性器よりもべたべた絡みつき、あまり指通りが良くない。僕は一度彼から指を抜き、立ち上がり呼吸を整えながらPCデスクの引き出しからローションとコンドームを取り出した。
「お前、何でそんなに用意良いんだよ…」
「前に少しだけ交際していた女性が置いて行ったんですよ」
嘘だ。これは涼宮さんとセックスをする為に用意したものだ。少しでもセックスした痕跡を残さないよう彼女を傷つけないためのローションと絶対に僕の子供を妊娠しないためのコンドーム。彼ら夫婦の間を僕が介する異様な光景。
彼は僕の嘘に若干の傷ついた表情を隠そうとはしなかった。けれどそれを認めてしまったら僕の方なんてどれだけ惨めになることか。彼は僕に結婚式まで目の前に突き付けたというのに。あの後僕も会社の女性と関係を持った事は何度かある。僕の方は一度も好きだとは言わなかった。食事をして、少しアルコールを含んで、たまにセックスをする行きずりの関係。一応勃起するものは勃起して、セックスとしては成り立っていたけれどだから何だと言うこともない。
「お前さ、童貞捨てたのいつ?」
「…中学生の頃ですよ。“古泉一樹”は下半身もお行儀良く完璧でいなくてはいけなかったから、機関に保護されている時にやたらに綺麗なお姉さん方が僕に一から十まで教えて下さいましたよ。もし“神”がそういった事に興味を持った時のために、とね」
「何にも知らない奴に話したらさぞ羨ましがられそうだ」
「結局、だからって別に役には立ちませんでしたけどね」
彼には言えない。今更若干役に立ったなど。
僕はローションのボトルを開け、指と彼のアナルに勿体無い位に垂らす。暖房が点いているとはいえ、寒い所で保存していたローションは相当に冷えていて彼の腰がびくりと震えた。指を挿れると随分とよく動くようになった。
「やっぱ、きもちわる…いな、う」
「でしたら、こちらも触った方がよろしいでしょうか」
僕は彼の性器をやんわりと握った。男だから、どこがどれ位が気持ち良いかはよく分かる。その証拠に彼の性器が次第に硬さを増し、後ろの力も抜けて来た。
「本当は腸内洗浄をしなくてはいけないんですが、」
「お前、詳しくないか、…?」
「あなたに片思いをしている間ずっとそういう事を調べては妄想に耽っていた僕を、軽蔑しますか?」
「してたらっ…あんな事今更言うかよ」
「よかった」
いっそ彼の病気だったらそれを頂いて死んでも構わない。僕はコンドームを袋から開けて性器に着ける。この感覚はなかなか独特のものだと思う。
彼のそこに先端を宛てて、少しずつ押し込んでいく。押し返そうとする中の圧力と、押し込む力を丁度良いバランスにする。僕は可能な限り優しくしようと思ったのだけれど、彼が焦れったそうに腰をくねらせたから僕は女性にするように腰を押し出した。
「はあっ…すごい…なんだか、感無量ですね」
「く、ぅあ、んん…こいずみ、」
「なんですか、っ」
「今だけで、いいから、素になれ…よ、ずっと…見たかった…」
それは今まで取り繕って来たものを捨て去るという事だ。怯えと同時に、僕の中に甘えが生まれた。今だけ、今だけだから。
「おれ、は、好きだよ、」
「古泉、こいず」
「やっぱり、すぐに戻るのは…無理そうですね、あまりにも…長すぎた、から」
彼が残念そうに声を上げるのも遮った。甘えてはいけない。これは立派な不倫なのだから、僕がまるで恋人になったかのような勘違いをするのはお門違いも甚だしいのである。
僕は、人生で最も満たされたセックスの思い出を、コンドームの中に吐き出した。彼が満足げに眠る顔を眺めて、シャワーを浴びる事にした。僕は、一体なにをしているのだろう。
つづく
それにしてもキミジーまじかわいい
あのすね毛、まもりたい
キミジーィイイイィイ
古キョン不倫話の四話
一体どこまでつづくのかしら…
↓
すきです、すきだ、を繰り返しながら僕たちは下半身を摺り合わせる事に夢中だった。Yシャツは二人分の汗をぐっしょりと吸い込んで気持ち悪く、脱げば良いのだと分かりながらもそのままだった。中途半端に垂れ下がったベルトが音を立てて耳障りだ。
「は、ぁ…古泉、もっと…」
「後ろ、触ってもいいですか…?」
「もう、何でも良いから…っ」
腰を上げてもらって彼のズボンを下ろす。中肉中背でまさに平均的な顔立ちの彼は贔屓目に見ても決して優れた容姿ではないけれど、これ程までに性的なものがあるのかと僕は本気で考えてしまった。
「う、ぅ…あ」
アナルに指を挿れると低い声で彼が唸った。中は粘着質で、女性器よりもべたべた絡みつき、あまり指通りが良くない。僕は一度彼から指を抜き、立ち上がり呼吸を整えながらPCデスクの引き出しからローションとコンドームを取り出した。
「お前、何でそんなに用意良いんだよ…」
「前に少しだけ交際していた女性が置いて行ったんですよ」
嘘だ。これは涼宮さんとセックスをする為に用意したものだ。少しでもセックスした痕跡を残さないよう彼女を傷つけないためのローションと絶対に僕の子供を妊娠しないためのコンドーム。彼ら夫婦の間を僕が介する異様な光景。
彼は僕の嘘に若干の傷ついた表情を隠そうとはしなかった。けれどそれを認めてしまったら僕の方なんてどれだけ惨めになることか。彼は僕に結婚式まで目の前に突き付けたというのに。あの後僕も会社の女性と関係を持った事は何度かある。僕の方は一度も好きだとは言わなかった。食事をして、少しアルコールを含んで、たまにセックスをする行きずりの関係。一応勃起するものは勃起して、セックスとしては成り立っていたけれどだから何だと言うこともない。
「お前さ、童貞捨てたのいつ?」
「…中学生の頃ですよ。“古泉一樹”は下半身もお行儀良く完璧でいなくてはいけなかったから、機関に保護されている時にやたらに綺麗なお姉さん方が僕に一から十まで教えて下さいましたよ。もし“神”がそういった事に興味を持った時のために、とね」
「何にも知らない奴に話したらさぞ羨ましがられそうだ」
「結局、だからって別に役には立ちませんでしたけどね」
彼には言えない。今更若干役に立ったなど。
僕はローションのボトルを開け、指と彼のアナルに勿体無い位に垂らす。暖房が点いているとはいえ、寒い所で保存していたローションは相当に冷えていて彼の腰がびくりと震えた。指を挿れると随分とよく動くようになった。
「やっぱ、きもちわる…いな、う」
「でしたら、こちらも触った方がよろしいでしょうか」
僕は彼の性器をやんわりと握った。男だから、どこがどれ位が気持ち良いかはよく分かる。その証拠に彼の性器が次第に硬さを増し、後ろの力も抜けて来た。
「本当は腸内洗浄をしなくてはいけないんですが、」
「お前、詳しくないか、…?」
「あなたに片思いをしている間ずっとそういう事を調べては妄想に耽っていた僕を、軽蔑しますか?」
「してたらっ…あんな事今更言うかよ」
「よかった」
いっそ彼の病気だったらそれを頂いて死んでも構わない。僕はコンドームを袋から開けて性器に着ける。この感覚はなかなか独特のものだと思う。
彼のそこに先端を宛てて、少しずつ押し込んでいく。押し返そうとする中の圧力と、押し込む力を丁度良いバランスにする。僕は可能な限り優しくしようと思ったのだけれど、彼が焦れったそうに腰をくねらせたから僕は女性にするように腰を押し出した。
「はあっ…すごい…なんだか、感無量ですね」
「く、ぅあ、んん…こいずみ、」
「なんですか、っ」
「今だけで、いいから、素になれ…よ、ずっと…見たかった…」
それは今まで取り繕って来たものを捨て去るという事だ。怯えと同時に、僕の中に甘えが生まれた。今だけ、今だけだから。
「おれ、は、好きだよ、」
「古泉、こいず」
「やっぱり、すぐに戻るのは…無理そうですね、あまりにも…長すぎた、から」
彼が残念そうに声を上げるのも遮った。甘えてはいけない。これは立派な不倫なのだから、僕がまるで恋人になったかのような勘違いをするのはお門違いも甚だしいのである。
僕は、人生で最も満たされたセックスの思い出を、コンドームの中に吐き出した。彼が満足げに眠る顔を眺めて、シャワーを浴びる事にした。僕は、一体なにをしているのだろう。
つづく
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(修正)ハイスペック古泉3
下のやつ修正するううううう
あとで前のはPCから消しにきます
古キョン不倫話の三話
↓
暫く彼に会っていなかった。あの後僕の仕事が若干忙しくなった事もあって、涼宮さんを抱いたのも片手で足りる位だった。そんな時、彼からメールが来たのである。今日、空いてるか?給料日なんだ、たまには飲まないか。と彼らしいメールに安心しつつ承諾の返事をする。少し、彼に癒されたかったのだ。分かりました、とメールを打つ最中に彼に対する罪悪感は不思議とあまりなかった。
「よう、久しぶりだな」
「ご無沙汰してました。最近仕事が忙しかったもので」
「さすがIT企業のエリートは違うな」
「若い分安価で使い勝手が良いだけですよ。まあ体力的若いとも言えなくなるのもじきもうすぐですが」
「俺なんかもうガタが来始めてるっての」
今高校の時みたいに走り回されたら死んじまう自信があるな、と言うから僕たちは二人で笑った。この距離が心地良いから、僕はなかなか離れられなくてついしがみついてしまう。
「それにしてもあなた、僕の給料日は無視ですか?」
「お前の給料日なんぞ加味するわけないだろ。大体お前は給料日前だって食生活が変わらない人種だろうに」
「仰る通りですが語弊がありますね。僕はいつだって大したものを食べずに十年近くあなたに食生活を説教されて来た人間ですよ?給料日前も変わりませんが給料日後も変わりません」
「そうだったわ…お前は放っとくとすぐコンビニを専属シェフにするやつだったわ…」
頭を抱えて嘆かわしいという仕草をする彼と悪びれもなく笑う僕。なんら不足のない円滑な友人関係。生ビールを煽ったグラスを脇へ寄せて、怖いもの見たさで注文したマッコリを口へ運んだ。なる程好き嫌いのある味だけれど、僕はあまり好きではない。彼はそこそこに気に召したらしくごくりと豪快に喉を通した。
彼は何か言おうとして、しばし逡巡してからゆっくりと言い始めた。
「だがな古泉よ、俺は今非常に気分が良いからこそ笑い話として言うし笑い話として聞いて欲しいんだがな、これでも高校の時な、お前の事、少し気になってたんだ」
「え…?あの、それは」
「だってさ、お前捨てられた犬みたいな目でたまに俺を見て来ただろ。俺はそういう奴に対して余計な世話を焼きたくなっちまってさ、うん、まあ」
「それで?それでその後はどうなんですか?」
自分でも必死の形相をしているのだと思う。
「ハルヒと付き合って、暮らしたりするのに抵抗は無かったし結婚もして良いって本気で思ったさ。でもな、お前がこんなに男前になってんの見たら、ちょっとは悔しいよ」
彼と涼宮さんの結婚式に出席する時よりも、涼宮さんとベッドに入る時よりも、何よりも心臓の鼓動が速い。どうしたら、どうしたら、と戸惑いつつも口からぺらぺらと言葉がスムーズに出て来た。
「まだ、遅くありませんよ」
「どういう…」
「僕は、あなたとそういう関係に至っても良いと思っています。家、来ますか?」
「でも俺は、ハルヒが」
「涼宮さんには僕が連絡しておきます。僕の家の近くで飲んでいたら潰れてしまったので今夜は家にお預かりします。着替えは僕のをお貸ししますから明日のお勤めはご心配ありませんよ。たまに会った男友達ですから下らない事で話もお酒も進んで、」
「良いから!もう良いから…」
彼が僕の手を握った。酒が入って温かくなった彼の握り方は彼女のそれとは幾分と違っていた。取り繕う言葉だけはすらすらと滞りなく出る僕は最低な事をしている。
「大丈夫ですよ、閉鎖空間はもう、出ませんから」
ほんとうに、最低だ。
僕の家の鍵を慣れた手つきで開ける。幸い今のところ両隣に住人はいないので、時間をあまり気にしなくて良いのが有り難い。
「今更なんだが何でお前の家なんだよ。これから何となく来づらいだろうが。俺が」
あまりホテルには行きたくなかった。ホテルという便利な場所で済ませたくなかったのは、僕の粘着質なもったいない精神だ。今回ばかりは、コンビニで済んでしまう僕の食生活とは違うのだ。
「シャワー、浴びますか?」
「どうせ浴びたって酒臭いから面倒くさい。お前が気にするなら浴びるけど」
「僕は、気にしませんよ」
僕は彼に言って彼をベッドに誘導する。彼も僕もベッドの前に鞄や背広を乱雑に投げ捨ててベッドにもつれ込んだ。たまに近付いた時だけに香った彼の匂いがダイレクトに鼻孔を満たして、全身を駆け巡った。
「ずっと、こうしたかったんです」
「まさかこの年になって叶うなんてな」
「あの頃は、色んなものが怖かったですから」
恐る恐る彼に軽くキスをした。顔が見ていたくて、目を閉じなかった。何度か音も立てずにした後に一拍置いて、僕は彼の頭を掴んで貪る様に、乱暴に唇を押し付けて舌を挿れた。もうキスなんてものではない。ただ唾液を垂れ流しながら口の中の雑菌を交換し合うだけの行為に僕の海綿体は確かに反応している。彼も僕の頭を掴んで離さない。お互いの顔や髪がべとべとになる。
「はあっ、はあ、お前、こんなキャラだったか…?」
「いいから、もっと、口あけて」
彼は何故か少し驚いた顔をした。そう言えば、まだ僕は伝えていない。
「好きです。あなたの事が、すきだ」
彼の婚約指輪を取ろうとしたら彼は自分で取って背広が投げ捨ててある所に転がした。ごめんなさいごめんなさい。
つづく
あとで前のはPCから消しにきます
古キョン不倫話の三話
↓
暫く彼に会っていなかった。あの後僕の仕事が若干忙しくなった事もあって、涼宮さんを抱いたのも片手で足りる位だった。そんな時、彼からメールが来たのである。今日、空いてるか?給料日なんだ、たまには飲まないか。と彼らしいメールに安心しつつ承諾の返事をする。少し、彼に癒されたかったのだ。分かりました、とメールを打つ最中に彼に対する罪悪感は不思議とあまりなかった。
「よう、久しぶりだな」
「ご無沙汰してました。最近仕事が忙しかったもので」
「さすがIT企業のエリートは違うな」
「若い分安価で使い勝手が良いだけですよ。まあ体力的若いとも言えなくなるのもじきもうすぐですが」
「俺なんかもうガタが来始めてるっての」
今高校の時みたいに走り回されたら死んじまう自信があるな、と言うから僕たちは二人で笑った。この距離が心地良いから、僕はなかなか離れられなくてついしがみついてしまう。
「それにしてもあなた、僕の給料日は無視ですか?」
「お前の給料日なんぞ加味するわけないだろ。大体お前は給料日前だって食生活が変わらない人種だろうに」
「仰る通りですが語弊がありますね。僕はいつだって大したものを食べずに十年近くあなたに食生活を説教されて来た人間ですよ?給料日前も変わりませんが給料日後も変わりません」
「そうだったわ…お前は放っとくとすぐコンビニを専属シェフにするやつだったわ…」
頭を抱えて嘆かわしいという仕草をする彼と悪びれもなく笑う僕。なんら不足のない円滑な友人関係。生ビールを煽ったグラスを脇へ寄せて、怖いもの見たさで注文したマッコリを口へ運んだ。なる程好き嫌いのある味だけれど、僕はあまり好きではない。彼はそこそこに気に召したらしくごくりと豪快に喉を通した。
彼は何か言おうとして、しばし逡巡してからゆっくりと言い始めた。
「だがな古泉よ、俺は今非常に気分が良いからこそ笑い話として言うし笑い話として聞いて欲しいんだがな、これでも高校の時な、お前の事、少し気になってたんだ」
「え…?あの、それは」
「だってさ、お前捨てられた犬みたいな目でたまに俺を見て来ただろ。俺はそういう奴に対して余計な世話を焼きたくなっちまってさ、うん、まあ」
「それで?それでその後はどうなんですか?」
自分でも必死の形相をしているのだと思う。
「ハルヒと付き合って、暮らしたりするのに抵抗は無かったし結婚もして良いって本気で思ったさ。でもな、お前がこんなに男前になってんの見たら、ちょっとは悔しいよ」
彼と涼宮さんの結婚式に出席する時よりも、涼宮さんとベッドに入る時よりも、何よりも心臓の鼓動が速い。どうしたら、どうしたら、と戸惑いつつも口からぺらぺらと言葉がスムーズに出て来た。
「まだ、遅くありませんよ」
「どういう…」
「僕は、あなたとそういう関係に至っても良いと思っています。家、来ますか?」
「でも俺は、ハルヒが」
「涼宮さんには僕が連絡しておきます。僕の家の近くで飲んでいたら潰れてしまったので今夜は家にお預かりします。着替えは僕のをお貸ししますから明日のお勤めはご心配ありませんよ。たまに会った男友達ですから下らない事で話もお酒も進んで、」
「良いから!もう良いから…」
彼が僕の手を握った。酒が入って温かくなった彼の握り方は彼女のそれとは幾分と違っていた。取り繕う言葉だけはすらすらと滞りなく出る僕は最低な事をしている。
「大丈夫ですよ、閉鎖空間はもう、出ませんから」
ほんとうに、最低だ。
僕の家の鍵を慣れた手つきで開ける。幸い今のところ両隣に住人はいないので、時間をあまり気にしなくて良いのが有り難い。
「今更なんだが何でお前の家なんだよ。これから何となく来づらいだろうが。俺が」
あまりホテルには行きたくなかった。ホテルという便利な場所で済ませたくなかったのは、僕の粘着質なもったいない精神だ。今回ばかりは、コンビニで済んでしまう僕の食生活とは違うのだ。
「シャワー、浴びますか?」
「どうせ浴びたって酒臭いから面倒くさい。お前が気にするなら浴びるけど」
「僕は、気にしませんよ」
僕は彼に言って彼をベッドに誘導する。彼も僕もベッドの前に鞄や背広を乱雑に投げ捨ててベッドにもつれ込んだ。たまに近付いた時だけに香った彼の匂いがダイレクトに鼻孔を満たして、全身を駆け巡った。
「ずっと、こうしたかったんです」
「まさかこの年になって叶うなんてな」
「あの頃は、色んなものが怖かったですから」
恐る恐る彼に軽くキスをした。顔が見ていたくて、目を閉じなかった。何度か音も立てずにした後に一拍置いて、僕は彼の頭を掴んで貪る様に、乱暴に唇を押し付けて舌を挿れた。もうキスなんてものではない。ただ唾液を垂れ流しながら口の中の雑菌を交換し合うだけの行為に僕の海綿体は確かに反応している。彼も僕の頭を掴んで離さない。お互いの顔や髪がべとべとになる。
「はあっ、はあ、お前、こんなキャラだったか…?」
「いいから、もっと、口あけて」
彼は何故か少し驚いた顔をした。そう言えば、まだ僕は伝えていない。
「好きです。あなたの事が、すきだ」
彼の婚約指輪を取ろうとしたら彼は自分で取って背広が投げ捨ててある所に転がした。ごめんなさいごめんなさい。
つづく
ハイスペック古泉3
後藤さんまじかわいい…
オサムちゃんと生意気な女生徒の話を書きたい!!
古キョン不倫話の三話
これの次はエロ本番だよ!!
↓
暫く彼に会っていなかった。あの後僕の仕事が若干忙しくなった事もあって、涼宮さんを抱いたのも片手で足りる位だった。そんな時、彼からメールが来たのである。今日、空いてるか?給料日なんだ、たまには飲まないか。と彼らしいメールに安心しつつ承諾の返事をする。少し、彼に癒されたかったのだ。分かりました、とメールを打つ最中に彼に対する罪悪感は不思議とあまりなかった。
「よう、久しぶりだな」
「ご無沙汰してました。最近仕事が忙しかったもので」
「さすがIT企業のエリートは違うな」
「若い分安価で使い勝手が良いだけですよ。まあ体力的若いとも言えなくなるのもじきもうすぐですが」
「俺なんかもうガタが来始めてるっての」
今高校の時みたいに走り回されたら死んじまう自信があるな、と言うから僕たちは二人で笑った。この距離が心地良いから、僕はなかなか離れられなくてついしがみついてしまう。
「それにしてもあなた、僕の給料日は無視ですか?」
「お前の給料日なんぞ加味するわけないだろ。大体お前は給料日前だって食生活が変わらない人種だろうに」
「仰る通りですが語弊がありますね。僕はいつだって大したものを食べずに十年近くあなたに食生活を説教されて来た人間ですよ?給料日前も変わりませんが給料日後も変わりません」
「そうだったわ…お前は放っとくとすぐコンビニを専属シェフにするやつだったわ…」
頭を抱えて嘆かわしいという仕草をする彼と悪びれもなく笑う僕。なんら不足のない円滑な友人関係。生ビールを煽ったグラスを脇へ寄せて、怖いもの見たさで注文したマッコリを口へ運んだ。なる程好き嫌いのある味だけれど、僕はあまり好きではない。彼はそこそこに気に召したらしくごくりと豪快に喉を通した。
「だがな古泉よ、俺は今非常に気分が良いからこそ笑い話として言うし笑い話として聞いて欲しいんだがな、これでも高校の時な、お前の事、少し気になってたんだ」
「え…?あの、それは」
「だってさ、お前捨てられた犬みたいな目でたまに俺を見て来ただろ。俺はそういう奴に対して余計な世話を焼きたくなっちまってさ、うん、まあ」
「それで?それでその後はどうなんですか?」
自分でも必死の形相をしているのだと思う。
「ハルヒと付き合って、暮らしたりするのに抵抗は無かったし結婚もして良いって本気で思ったさ。でもな、お前がこんなに男前になってんの見たら、ちょっとは悔しいよ」
彼と涼宮さんの結婚式に出席する時よりも、涼宮さんとベッドに入る時よりも、何よりも心臓の鼓動が速い。どうしたら、どうしたら、と戸惑いつつも口からぺらぺらと言葉がスムーズに出て来た。
「まだ、遅くありませんよ」
「どういう…」
「僕は、あなたとそういう関係に至っても良いと思っています。家、来ますか?」
「でも俺は、ハルヒが」
「涼宮さんには僕が連絡しておきます。僕の家の近くで飲んでいたら潰れてしまったので今夜は家にお預かりします。着替えは僕のをお貸ししますから明日のお勤めはご心配ありませんよ。たまに会った男友達ですから下らない事で話もお酒も進んで、」
「良いから!もう良いから…」
彼が僕の手を握った。酒が入って温かくなった彼女の握り方とは幾分と違っていた。取り繕う言葉だけはすらすらと滞りなく出る僕は最低な事をしている。
「大丈夫ですよ、閉鎖空間はもう、出ませんから」
ほんとうに、最低だ。
僕の家の鍵を慣れた手つきで開ける。幸い今のところ両隣に住人はいないので、時間をあまり気にしなくて良いのが有り難い。
「今更なんだが何でお前の家なんだよ。これから何となく来づらいだろうが。俺が」
あまりホテルには行きたくなかった。ホテルという便利な場所で済ませたくなかったのは、僕の粘着質なもったいない精神だ。今回ばかりは、コンビニで済んでしまう僕の食生活とは違うのだ。
「シャワー、浴びますか?」
「どうせ浴びたって酒臭いから面倒くさい。お前が気にするなら浴びるけど」
「僕は、気にしませんよ」
僕は彼に言って彼をベッドに誘導する。彼も僕もベッドの前に鞄や背広を乱雑に投げ捨ててベッドにもつれ込んだ。たまに近付いた時だけに香った彼の匂いがダイレクトに鼻孔を満たして、全身を駆け巡った。
「ずっと、こうしたかったんです」
「まさかこの年になって叶うなんてな」
「あの頃は、色んなものが怖かったですから」
恐る恐る彼に軽くキスをした。顔が見ていたくて、目を閉じなかった。何度か音も立てずにした後に一拍置いて、僕は彼の頭を掴んで貪る様に、乱暴に唇を押し付けて舌を挿れた。もうキスなんてものではない。ただ唾液を垂れ流しながら口の中の雑菌を交換し合うだけの行為に僕の海綿体は確かに反応している。彼も僕の頭を掴んで離さない。お互いの顔や髪がべとべとになる。
「はあっ、はあ、お前、こんなキャラだったか…?」
「いいから、もっと、口あけて」
彼は何故か少し驚いた顔をした。そう言えば、まだ僕は伝えていない。
「好きです。あなたの事が、すきだ」
彼の婚約指輪を取ろうとしたら彼は自分で取って背広が投げ捨ててある所に転がした。ごめんなさいごめんなさい。
オサムちゃんと生意気な女生徒の話を書きたい!!
古キョン不倫話の三話
これの次はエロ本番だよ!!
↓
暫く彼に会っていなかった。あの後僕の仕事が若干忙しくなった事もあって、涼宮さんを抱いたのも片手で足りる位だった。そんな時、彼からメールが来たのである。今日、空いてるか?給料日なんだ、たまには飲まないか。と彼らしいメールに安心しつつ承諾の返事をする。少し、彼に癒されたかったのだ。分かりました、とメールを打つ最中に彼に対する罪悪感は不思議とあまりなかった。
「よう、久しぶりだな」
「ご無沙汰してました。最近仕事が忙しかったもので」
「さすがIT企業のエリートは違うな」
「若い分安価で使い勝手が良いだけですよ。まあ体力的若いとも言えなくなるのもじきもうすぐですが」
「俺なんかもうガタが来始めてるっての」
今高校の時みたいに走り回されたら死んじまう自信があるな、と言うから僕たちは二人で笑った。この距離が心地良いから、僕はなかなか離れられなくてついしがみついてしまう。
「それにしてもあなた、僕の給料日は無視ですか?」
「お前の給料日なんぞ加味するわけないだろ。大体お前は給料日前だって食生活が変わらない人種だろうに」
「仰る通りですが語弊がありますね。僕はいつだって大したものを食べずに十年近くあなたに食生活を説教されて来た人間ですよ?給料日前も変わりませんが給料日後も変わりません」
「そうだったわ…お前は放っとくとすぐコンビニを専属シェフにするやつだったわ…」
頭を抱えて嘆かわしいという仕草をする彼と悪びれもなく笑う僕。なんら不足のない円滑な友人関係。生ビールを煽ったグラスを脇へ寄せて、怖いもの見たさで注文したマッコリを口へ運んだ。なる程好き嫌いのある味だけれど、僕はあまり好きではない。彼はそこそこに気に召したらしくごくりと豪快に喉を通した。
「だがな古泉よ、俺は今非常に気分が良いからこそ笑い話として言うし笑い話として聞いて欲しいんだがな、これでも高校の時な、お前の事、少し気になってたんだ」
「え…?あの、それは」
「だってさ、お前捨てられた犬みたいな目でたまに俺を見て来ただろ。俺はそういう奴に対して余計な世話を焼きたくなっちまってさ、うん、まあ」
「それで?それでその後はどうなんですか?」
自分でも必死の形相をしているのだと思う。
「ハルヒと付き合って、暮らしたりするのに抵抗は無かったし結婚もして良いって本気で思ったさ。でもな、お前がこんなに男前になってんの見たら、ちょっとは悔しいよ」
彼と涼宮さんの結婚式に出席する時よりも、涼宮さんとベッドに入る時よりも、何よりも心臓の鼓動が速い。どうしたら、どうしたら、と戸惑いつつも口からぺらぺらと言葉がスムーズに出て来た。
「まだ、遅くありませんよ」
「どういう…」
「僕は、あなたとそういう関係に至っても良いと思っています。家、来ますか?」
「でも俺は、ハルヒが」
「涼宮さんには僕が連絡しておきます。僕の家の近くで飲んでいたら潰れてしまったので今夜は家にお預かりします。着替えは僕のをお貸ししますから明日のお勤めはご心配ありませんよ。たまに会った男友達ですから下らない事で話もお酒も進んで、」
「良いから!もう良いから…」
彼が僕の手を握った。酒が入って温かくなった彼女の握り方とは幾分と違っていた。取り繕う言葉だけはすらすらと滞りなく出る僕は最低な事をしている。
「大丈夫ですよ、閉鎖空間はもう、出ませんから」
ほんとうに、最低だ。
僕の家の鍵を慣れた手つきで開ける。幸い今のところ両隣に住人はいないので、時間をあまり気にしなくて良いのが有り難い。
「今更なんだが何でお前の家なんだよ。これから何となく来づらいだろうが。俺が」
あまりホテルには行きたくなかった。ホテルという便利な場所で済ませたくなかったのは、僕の粘着質なもったいない精神だ。今回ばかりは、コンビニで済んでしまう僕の食生活とは違うのだ。
「シャワー、浴びますか?」
「どうせ浴びたって酒臭いから面倒くさい。お前が気にするなら浴びるけど」
「僕は、気にしませんよ」
僕は彼に言って彼をベッドに誘導する。彼も僕もベッドの前に鞄や背広を乱雑に投げ捨ててベッドにもつれ込んだ。たまに近付いた時だけに香った彼の匂いがダイレクトに鼻孔を満たして、全身を駆け巡った。
「ずっと、こうしたかったんです」
「まさかこの年になって叶うなんてな」
「あの頃は、色んなものが怖かったですから」
恐る恐る彼に軽くキスをした。顔が見ていたくて、目を閉じなかった。何度か音も立てずにした後に一拍置いて、僕は彼の頭を掴んで貪る様に、乱暴に唇を押し付けて舌を挿れた。もうキスなんてものではない。ただ唾液を垂れ流しながら口の中の雑菌を交換し合うだけの行為に僕の海綿体は確かに反応している。彼も僕の頭を掴んで離さない。お互いの顔や髪がべとべとになる。
「はあっ、はあ、お前、こんなキャラだったか…?」
「いいから、もっと、口あけて」
彼は何故か少し驚いた顔をした。そう言えば、まだ僕は伝えていない。
「好きです。あなたの事が、すきだ」
彼の婚約指輪を取ろうとしたら彼は自分で取って背広が投げ捨ててある所に転がした。ごめんなさいごめんなさい。
ハイスペック古泉2
咎狗ひどい…何だかんだ言ってアニメ全部見ちゃったけどほんとうにひどい…乳首…
綺麗なシキアキが見たいよ!!ばか!!
古キョン不倫話二話↓
古キョンと言いつつ男女話になってるからね!!きをつけてね
それから僕は、彼からメールをもらったり何かお土産を持っている時に何度か二人の新居を訪ねた。その度に、昔に習得した鉄仮面を幾つも重ねて、肉付きの面のようになっていった。
僕は平日に珍しく1日まるまるの休暇で、だからと言ってする事もなく、頬杖をつきながらパソコンでネットを手慰みに暇を持て余していた。ヤフーニュースもあまり興味の起きない事ばかりだったし、通販サイトに行っても欲しいものは特に無い。
その時、いきなり(当たり前だ)携帯電話がバイブレーションががなり立て、机の天板を振動させたせいで僕は酷く驚いた。どうせ会社の人間だろう、と発信者を確認もせずに通話ボタンを押して耳に当てた。
「もしもし」
「あ、古泉君?今って仕事中?」
耳から聴こえる涼宮さんの声に、まるで心臓を鷲掴みにされた気分になる。
「いえ、今日は本当に偶然休みでして」
「じゃあ今から家に来ない?あたしも暇なのよねー話したい事もあるし!!お昼はご馳走するわ」
「分かりました。すぐにお邪魔しますね」
彼はいないのだろう、夫が不在の家に無関係の男が一人で行くというのも非常によろしくない図だけれど、彼女に能力があろうと無かろうと僕に拒否権が無いのは確かだ。
僕は出掛ける相応の格好をしながら、涼宮さんが話したい事に考えを巡らせた。もし、もし僕が最も恐れている話題だったら。こども、の話だったら。
「お邪魔します」
「入って入って!!古泉君は紅茶よりコーヒーのが良いでしょ?」
「そうですね。わざわざありがとうございます」
涼宮さんがコーヒーを淹れる音が響く。何度となく来たこのマンション、客人がどこに座るかはもう慣れている。涼宮さんは僕と自分の前に違う種類のマグカップを置いた。熱そうだから、もう少し待とう。
「それにしても、涼宮さんが専業主婦になられるなんて思いませんでしたよ」
「なったんじゃないわ。一応経験してみるだけよ。あたしはずっと家庭に収まっていたりしないもの」
「それもそうですね」
コーヒーはまだ湯気を沢山出している。
「ところで、話、というのは」
「ああ、その…ね、あたし、キョンと仲が悪いとか上手く行ってない訳じゃないのよ。ただ、夜に、何て言うのかしら、夫婦ってもっとこう、こんな淡白な、まるで仲良しこよしのお泊まりごっこみたいで良いのかしらって」
「要するにセックスレスに悩んでいらっしゃるので?」
「…まあ有り体に言えばそうなるわね。古泉君に相談するのも変な話だけれど、キョンから何か聞いてないかなって」
「今のところ、彼から涼宮さんへのご不満は聞いてませんし、彼が不満に思っていることも無いと思いますよ。ただ、今まで友人として接してきた分夫婦としては心の切り替えがまだ出来ていないのでは?」
深く考えるのも苦しくて、当たり障りのない事を一気にまくし立てた。それと同時に、僕のなけなしのポジティブな部分でデリケートな相談に下手な女友達でなく僕を起用した事を喜ぼうとはしてみた。
不安そうに僕を真っ直ぐ見る彼女の目に、僕には歪曲した考えが浮かんできた。コーヒーが大分熱くなくなったのを確かめてから一口、飲む。生憎僕はもう少し甘い方が好みだ。
「涼宮さん」
「なに?」
「そういった面で彼にご不満でしたら、ぼくを、代わりにして頂いても構いませんよ」
僕も衝動だったのだ。涼宮さんの目が大きく見開かれて、息を呑む音がした。信じられないという気持ちと、それから少しの期待が見受けられる。
「で、でも古泉君、それって不倫、」
「僕たち、もう子供ではないのですよ?」
どうします、今からホテルにでも行きますか、ご知り合いと絶対に遭遇しない所を僕は知っていますよ。涼宮さんは僕の手に自分の手をそっと重ねてきた。大丈夫、僕は涼宮さんの相談に乗ったまでで涼宮さんは彼を思ってこその行動且つ他の男に心変わりしたわけではないのですから。彼女がそうね、と妖艶に微笑んだ。僕たちは大人だ。
彼女の裸体はそれは美しかった。整った形の乳房を愛撫すれば、体をくねらせて切なく眉根を寄せる彼女は大層魅力的だ。快楽に夢中になっている彼女は気付いていないのだろう。
彼女が僕を彼の代わりとしていると同時に僕が彼女に彼を見ている事を。ここに彼が入ったのだと考えるだけで興奮し、性器を勃起させている僕を。
「古泉君って思ってたより荒っぽいのね。驚いたわ」
「がっかりしました?」
「寧ろ新発見でどきどきしたわ」
にやっと笑う彼女に一瞬だけSOS団団長の面影を見た。古泉君って何型?何型だと思います?そうねえ、その大胆さはO型とか?実はB型なんですよ。あら、また新発見だわ!!彼女は愉快そうに笑った。僕はコンドームを取り、端を縛ってホテルのゴミ箱に捨ててから、涼宮さんの横に寝転んだ。自分の家のベッドよりはましな寝心地だった。
「ちょっと電話するわね」
彼女は全裸のまま起き上がってサイドテーブルに置いてあった携帯で電話をかけた。相手を推測する事など容易過ぎて逆に無粋だ。
「もしもしキョン?あのね、今日友達とご飯食べて帰るから夕飯は済ませて帰って来てくれる?うん、あ、そうなの?分かった。じゃあね」
携帯をぱたりと閉じて彼女が僕の方に振り返った。キョンってば今日残業だから遅くなるんだって、すごいタイミングね、と彼女が言うから僕はイフの可能性に肝が冷える思いがした。
彼女がシーツの下の、僕の下腹部に手を伸ばす。
「今日、後何回出来るかしら」
彼女には、きっと罪は無いのだ。
つづく
綺麗なシキアキが見たいよ!!ばか!!
古キョン不倫話二話↓
古キョンと言いつつ男女話になってるからね!!きをつけてね
それから僕は、彼からメールをもらったり何かお土産を持っている時に何度か二人の新居を訪ねた。その度に、昔に習得した鉄仮面を幾つも重ねて、肉付きの面のようになっていった。
僕は平日に珍しく1日まるまるの休暇で、だからと言ってする事もなく、頬杖をつきながらパソコンでネットを手慰みに暇を持て余していた。ヤフーニュースもあまり興味の起きない事ばかりだったし、通販サイトに行っても欲しいものは特に無い。
その時、いきなり(当たり前だ)携帯電話がバイブレーションががなり立て、机の天板を振動させたせいで僕は酷く驚いた。どうせ会社の人間だろう、と発信者を確認もせずに通話ボタンを押して耳に当てた。
「もしもし」
「あ、古泉君?今って仕事中?」
耳から聴こえる涼宮さんの声に、まるで心臓を鷲掴みにされた気分になる。
「いえ、今日は本当に偶然休みでして」
「じゃあ今から家に来ない?あたしも暇なのよねー話したい事もあるし!!お昼はご馳走するわ」
「分かりました。すぐにお邪魔しますね」
彼はいないのだろう、夫が不在の家に無関係の男が一人で行くというのも非常によろしくない図だけれど、彼女に能力があろうと無かろうと僕に拒否権が無いのは確かだ。
僕は出掛ける相応の格好をしながら、涼宮さんが話したい事に考えを巡らせた。もし、もし僕が最も恐れている話題だったら。こども、の話だったら。
「お邪魔します」
「入って入って!!古泉君は紅茶よりコーヒーのが良いでしょ?」
「そうですね。わざわざありがとうございます」
涼宮さんがコーヒーを淹れる音が響く。何度となく来たこのマンション、客人がどこに座るかはもう慣れている。涼宮さんは僕と自分の前に違う種類のマグカップを置いた。熱そうだから、もう少し待とう。
「それにしても、涼宮さんが専業主婦になられるなんて思いませんでしたよ」
「なったんじゃないわ。一応経験してみるだけよ。あたしはずっと家庭に収まっていたりしないもの」
「それもそうですね」
コーヒーはまだ湯気を沢山出している。
「ところで、話、というのは」
「ああ、その…ね、あたし、キョンと仲が悪いとか上手く行ってない訳じゃないのよ。ただ、夜に、何て言うのかしら、夫婦ってもっとこう、こんな淡白な、まるで仲良しこよしのお泊まりごっこみたいで良いのかしらって」
「要するにセックスレスに悩んでいらっしゃるので?」
「…まあ有り体に言えばそうなるわね。古泉君に相談するのも変な話だけれど、キョンから何か聞いてないかなって」
「今のところ、彼から涼宮さんへのご不満は聞いてませんし、彼が不満に思っていることも無いと思いますよ。ただ、今まで友人として接してきた分夫婦としては心の切り替えがまだ出来ていないのでは?」
深く考えるのも苦しくて、当たり障りのない事を一気にまくし立てた。それと同時に、僕のなけなしのポジティブな部分でデリケートな相談に下手な女友達でなく僕を起用した事を喜ぼうとはしてみた。
不安そうに僕を真っ直ぐ見る彼女の目に、僕には歪曲した考えが浮かんできた。コーヒーが大分熱くなくなったのを確かめてから一口、飲む。生憎僕はもう少し甘い方が好みだ。
「涼宮さん」
「なに?」
「そういった面で彼にご不満でしたら、ぼくを、代わりにして頂いても構いませんよ」
僕も衝動だったのだ。涼宮さんの目が大きく見開かれて、息を呑む音がした。信じられないという気持ちと、それから少しの期待が見受けられる。
「で、でも古泉君、それって不倫、」
「僕たち、もう子供ではないのですよ?」
どうします、今からホテルにでも行きますか、ご知り合いと絶対に遭遇しない所を僕は知っていますよ。涼宮さんは僕の手に自分の手をそっと重ねてきた。大丈夫、僕は涼宮さんの相談に乗ったまでで涼宮さんは彼を思ってこその行動且つ他の男に心変わりしたわけではないのですから。彼女がそうね、と妖艶に微笑んだ。僕たちは大人だ。
彼女の裸体はそれは美しかった。整った形の乳房を愛撫すれば、体をくねらせて切なく眉根を寄せる彼女は大層魅力的だ。快楽に夢中になっている彼女は気付いていないのだろう。
彼女が僕を彼の代わりとしていると同時に僕が彼女に彼を見ている事を。ここに彼が入ったのだと考えるだけで興奮し、性器を勃起させている僕を。
「古泉君って思ってたより荒っぽいのね。驚いたわ」
「がっかりしました?」
「寧ろ新発見でどきどきしたわ」
にやっと笑う彼女に一瞬だけSOS団団長の面影を見た。古泉君って何型?何型だと思います?そうねえ、その大胆さはO型とか?実はB型なんですよ。あら、また新発見だわ!!彼女は愉快そうに笑った。僕はコンドームを取り、端を縛ってホテルのゴミ箱に捨ててから、涼宮さんの横に寝転んだ。自分の家のベッドよりはましな寝心地だった。
「ちょっと電話するわね」
彼女は全裸のまま起き上がってサイドテーブルに置いてあった携帯で電話をかけた。相手を推測する事など容易過ぎて逆に無粋だ。
「もしもしキョン?あのね、今日友達とご飯食べて帰るから夕飯は済ませて帰って来てくれる?うん、あ、そうなの?分かった。じゃあね」
携帯をぱたりと閉じて彼女が僕の方に振り返った。キョンってば今日残業だから遅くなるんだって、すごいタイミングね、と彼女が言うから僕はイフの可能性に肝が冷える思いがした。
彼女がシーツの下の、僕の下腹部に手を伸ばす。
「今日、後何回出来るかしら」
彼女には、きっと罪は無いのだ。
つづく
すね毛と牛丼と口内炎
こんにちは、こんばんは ギルガメッシュ忍坂です、嘘です
子ども達の喧騒をBGMに一人で牛丼(並)を食べるこの脱力感、良い!!
まだ誰も来ていない書店で男性ファッション雑誌を手に取りながら後藤さんことキミジーのすね毛を凝視しているわたくし、通常の性癖でありたい
渡部秀君のタトバ歌が本当にIKEMENな事や、キミジーと三浦氏が渡部秀君介して漸くコミュニケーションを取れる事などを鑑みるに、つまり火野映司さんは全知全能
だから だれか 籤で当たるらしい黒ビキニ古泉のフィギュアをわたくしに
今しがたおばさんがわたくしの目の前のブラインドを開けやがりまして若干ささくれ立ったわたくしの心には、子どもの喉の奥からの泣き叫ぶ声は誠に耳障りでして伊藤誠
当面全力でイクササイズをしながら心を落ち着かせたいのでわたくしに人前で踊り狂うほんの少しばかりの勇気を下しあ
子ども達の喧騒をBGMに一人で牛丼(並)を食べるこの脱力感、良い!!
まだ誰も来ていない書店で男性ファッション雑誌を手に取りながら後藤さんことキミジーのすね毛を凝視しているわたくし、通常の性癖でありたい
渡部秀君のタトバ歌が本当にIKEMENな事や、キミジーと三浦氏が渡部秀君介して漸くコミュニケーションを取れる事などを鑑みるに、つまり火野映司さんは全知全能
だから だれか 籤で当たるらしい黒ビキニ古泉のフィギュアをわたくしに
今しがたおばさんがわたくしの目の前のブラインドを開けやがりまして若干ささくれ立ったわたくしの心には、子どもの喉の奥からの泣き叫ぶ声は誠に耳障りでして伊藤誠
当面全力でイクササイズをしながら心を落ち着かせたいのでわたくしに人前で踊り狂うほんの少しばかりの勇気を下しあ
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