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女性向け古キョンサイト・原作者様その他との関わりはありません・R18
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ハイスペック古泉7

古キョン不倫話の七話↓


 僕がまるで、赤紙を受け取ってしまった学生のような悲壮感漂う顔をしているのだと彼は正反対の、それは愉快で仕方がないとでも言いたげに笑って指摘した。
「なんでそんなガチガチになってんだよ」
「だって…あなたの一生を決めてしまいかねない事ですよ?はあ…」
 4日にあの話をして、次の日涼宮さんと彼は離婚届を西宮市役所に提出した。そしてその週の土曜日に、僕は彼を自宅に呼んでから彼の実家に行く支度をしている。彼は実家に帰るだけだから(いくらそれが離婚して男を連れて帰るためとは言え)、ラフな格好で良いだろうけれど、僕はともすれば魅力的な女性と結ばれ、まともに結婚生活を送っていた彼を寝取ったゲイとレッテルを貼られても仕方がない訳で、それなりに支度をしなくては、いくら彼のご両親が納得したと涼宮さんが言っても示しがつかない。
 彼は、僕がデスクの上に散らかしっぱなしにしていた小分けのコンドームを袋のまま弄りながら携帯の画面を眺めている。
「お待たせしました…」
「ああ、行くか。どっちの車で行く?」
「僕が車を出しますよ」
「お前のプリウスに乗るのも久し振りだな。ん、」
 僕の方に近付いて、彼は僕のジャケットの襟を掴んだ。
「ネクタイ、曲がってる」
 ネクタイを直してくれる彼の手つきが、酷く好きかもしれない。こうして僕は、きっと次第にだらしない人間になっていくに違いない。いつかは副団長で優等生の古泉一樹など見る影もなく、昔居た甘ったれて弱虫で臆病な古泉一樹が顔を現すのだろう。
 僕は車と家のキーをポケットに入れ、財布と彼の家へ持って行く手土産を手にとり革靴を履いた。戸締まりをきちんと済ませた事を確認して、家の中を見回せば、何だかとても心が整然とする。
 慣れた様子で助手席に乗り込む彼。彼を抱いた朝は、こうして僕が車を出して彼を職場まで送り届けるのだった。
「何で車黒にしたんだよ。お前何か白かシルバー買ってそうなのに」
「自分の選択の自由で買えましたから、好きな黒にしました。僕、これでも黒だとか濃い色の方が好きなんですよ」
「そういえば高校ん時どぎつい赤の携帯使ってたな。だが黒だと汚れが目立たないか?」
「洗車しに行くの、好きなんです」
「何で俺と被ってんだよーお前が行く時に一緒に行かないといけないだろ」
 顔を背ける彼が可愛らしい。どうしよう。ずっと前からこんな関係だったのではないかと、おこがましい錯覚までしてしまう。胸焼けが、する。氷鎖はきっとまだ切れていないのに。

 僕のマンションから彼の実家までは車で15分の所にある。高校生の頃から何度もお邪魔したそこには、近所の他の一軒家よりもアットホームさを醸し出し、僕にとっては大層な心地よさと歯痒いこそばゆさのアンビバレンスを提供する。
 駐車場には彼のご両親の車が二台停まっているからそこに車を頭から入って車体の中程まで入れて停めた。僕がトランクから手土産を取り出している内に彼は家の呼び鈴を鳴らしてしまった。中から出て来たのは彼のお母様で(妹さんも確かもう二十歳位だ、家にいなくても不思議ではない)、僕と彼の姿を認めると柔らかい態度で家に迎え入れてくれた。
「ただいまー、親父は?」
「お父さんならリビングよ。お母様もコーヒー煎れたら行くから二人は先に行ってて」
「お邪魔致します」
 リビングのL字型のソファには彼のお父様が座っている。昔に二、三度会った事がある。確かに年は召されたけれど相変わらず平凡で温和そうな男性だ。彼にはお父様の面影がある。挨拶をした所座るように促されたので、彼と隣り合って、お父様とは違う辺の方に座った。暫し沈黙の後、お母様がお盆を持って戻って来た。彼女はお父様の隣に座り、コーヒーカップを4人の前に並べてから腰を据えた。
 一般家庭だ。
 年を取っても、たまに会った家族でも、それは紛れもない家庭の有り様で、そこに僕はいらない。
「申し訳、ありませんでした」
 僕は誰かが何かを言う前に、ソファから腰を上げ、フローリングの上でご両親に土下座をした。頭を床に付けて出来る限りに低くなる。彼らの顔は見えない。見えなくていい。
「僕が、全ていけないんです。息子さんも、涼宮さんも、僕が、」
「古泉君…」
「ご両親が仰れば僕は二度と彼の前に現れません」
「古泉!」
 彼が咎める声音で叫んだ。
「けれど、僕は本気で彼を、愛しています」
 誰かが唾を嚥下する音だけが聞こえた。
 意気地無しで、後ろ向きな僕の恐らく最後の告白。せめて彼にだけは届いていれば、良い。始めからしあわせになるなど出来ないのだと、諦めていた。やっと感じられるようになったしあわせが、僕には有り余るものに思えて、それをどうして良いか分からない。きっと一生、余剰していく。しあわせは、貯蓄出来るものなのだろうか。
「ハルヒさんが、先日古泉君の話をしに来たんだ」
 彼のお父様が、僕を見て言った。やはり、目が似ている。目の奥の色が似ている。
「きみは、ずっと独りだったんだね」
 彼は、彼らは、純粋だ。人のしあわせも妬み僻む事も、かなしみに同情を乞う事も知らない。知らないから、他人に敏感でいる事が出来る。何につけても僕とは違う。
「うちの息子は、きみの真っ当なしあわせに相応しいかい?」
 真っ当なしあわせ。それが一般論のテンプレート基準のしあわせという意味でない位僕にも理解出来る。あの泥水の如き毎日から僕を引き上げてくれたのは紛れもない彼だ。
「僕は十分過ぎる程のしあわせを、彼から頂いています」
「息子は頭が特別良いわけでもないし、めぼしい特技があるわけじゃあない。良くも悪くも平凡だ。それでも、人一人をしあわせに出来る事を、誇りに思うよ」
「ありがとう、ございます…」
 僕はもう一度床に頭を付けて、ご両親に礼を言った。

 その日は彼と二人、外で食事をして早めに僕の家に向かった。
「俺、あそこのマンション引き払ってこっち来ようかな」
「是非そうして頂けると僕も嬉しいです。この部屋も、一人だと余ってしまいますし」
「なら次の休みにそうするわ。忙しくなるな」
 玄関先で彼が僕に抱きついてきたので、彼の頭を掴んでキスをした。それだけで、勃起してしまいそうな位の官能が僕の全身の神経を巡る。項から薫る少し汗ばんだ臭いでさえ興奮材料の一つで、僕は彼を連れてベッドに急いだ。
 玄関でも良いのに、と彼は不満げな目をしたけれど、玄関ではセックスを朝まで出来ない。
「古泉、お前、しあわせか?」
「しあわせですよ。しあわせ過ぎて、」
 しあわせが、どうしようもなく、怖い。


つづく


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今日の敵は明日も敵
とりあえず報告↓
2月末辺りにブログとサイト整理且つ改装したいなと
古い絵消して一新、心機一転してやって行こうかなと思う所存であります まあ古キョンなんですけどね
京極もまた始めますよ、ええ
古キョンは今まで通りわたくしのジャスティスのまま続くでしょうに
テニヌはちょっとちゃんと方向性を定めようと思います 忍足サイトにしますね
京極はまた榎京始めます 榎木津おじさん…


日記?
最上の命医があまりに面白く、工がどつぼな事やOOOの後藤さんが頭おかしすぎてかわいい事はともかくわたくしはココロノグルリを購入いたします
それにしても古泉がいとおしくてくるおしい…ジョニーウィアーがゲイをカミングアウトした事はその発想はあった状態…古泉…古泉ィィィイイ




ハイスペック古泉6

古キョン不倫話六話目↓
まだ終わらない…/(^o^)\

「ねえ、もう良いのよ古泉君、もう、良いのよ?」
 彼女が微笑みながら、僕にそう言う意図を僕は理解しかねた。直ぐにでもこの場から走り去りたい衝動を抑え込むのにやっとで、表情を作る余裕は無かった。話すにあたって出来る事ならばいっそ椅子に縛り付けてくれた方が腹も括れそうだ。
「それにね、あたし古泉君がキョンとそうなって無くても、別れるつもりだったの」
 彼と僕が何も言わずに、怪訝な顔をしていると涼宮さんは一息ついてから話し始めた。
「主婦やってみて分かったのよ。あたしの居場所はここじゃないなって、それでね、あたし世界中に行きたいの。飛び回りたいのよ」
「…」
「でもこれだけは言いたいんだけど、キョンの事は大切なパートナーと思ってるわ。だって、もし子供が出来たらちゃんと母親として育てるつもりはあったもの」
 ただそれに、古泉君とキョンの事が都合良く起きたから便乗しただけ、と涼宮さんが言った。実際それに含む所も虚偽も存在しないようには見受けられる。彼は涼宮さんが嘘を吐く時、必ず一度は目を合わせない瞬間があるのだと言っていた。
 彼女は真っ直ぐに僕を、見ている。
「涼宮さん、僕は、」
「あたしね、この前荒川さんに連絡を取ってみたのよ。随分久しぶりだったけど、荒川さんまだまだ若いわね。それで、古泉君の事、聞いたの。肝心な部分は大分はぐらかされちゃったけど、お母さんとお父さんの事とか、聞いたわ」
 なにもいえない。彼女がそんな事までしていたなんて思いもよらなかったし、荒川さんも彼女に何を話したのだろう。はぐらかしたと言っていたからまさか機関の事は言っていないのだとは分かる。
 僕の母親は優しい人で、ひどく真面目な人だったから、僕が超能力者となった日から日を追うごとにヒステリックになり、僕の話を少しも聞こうとしなかった。それでも僕が話をしようとすると、髪の毛をかきむしって物を投げつけてきた。僕はそれを決して避けなかった。ある日テレビのリモコンが顔に当たって目の上が赤黒く腫れたのに見かねて森さんが家にやって来た時は森さんを、僕を非行に誑かしているのだと喚き立て、僕は必死に森さんに失礼を詫びた(当時の僕は森さんにも反抗的な態度を取っていたけれど流石に謝るべきだと思った)のを覚えている。
 父は振る舞いのきちんとした人でとても博識だった。何の仕事をしていたのかよく思い出せないけれど、僕が小学六年生の誕生日に望遠鏡を買ってもらって、その夏は毎晩父に星座を見せて欲しいとしきりにねだり、父は誰も知らないような星座の名前も教えてくれた。その父は、母の変貌を見てから静かに、お母さんをこれ以上困らせるなら出て行きなさい、とだけ言って森さんや荒川さんに僕を引き渡した。
 それから両親には会っていない。母が望んでいた“まとも”な生活を送れる今も、一度だって連絡は無い。
 僕は無意味な焦燥感を覚えて、テーブルに並んだ手をつけられる事のないご馳走を眺め回していた。おかあさん。おかあさんも昔作ってくれた、
「古泉君の親御さんにはまだ連絡が取れなかったから、とりあえずキョンのお義母さんとお義父さんの所に行って事情を話したの」
「お前…っ、なに、言ったんだよ」
 彼は少し憔悴した表情を見せた。
「別にあんたが男と不倫してました、なんて言い方してないわよ」
 涼宮さんは、自分が海外に行こうと思っている事、彼が自分以外に好きな人間がいる事、それを自分も応援したいと考えている事、彼の両親にも認めてあげて欲しいという事を話したと言う。普通に考えれば信じられないけれど、それをやってのけるのが涼宮さんだ。
「それで…それでうちの親は?」
「そりゃあ最初は戸惑ってたわよ。でも最後には納得してくれたわ、あたしの聡明かつ賢明な言葉のおかげね」
 涼宮さんが愉快そうに笑った。彼は、それを聞いて安堵した息を洩らし、椅子の背もたれに体をうずめた。
「さてと、これで話は終わり!!せっかくあたしが作ったんだから料理食べましょ!!」
「…じゃあその前にトイレ行かせてくれ」
 彼が用を足しに行った。一瞬の沈黙。その後に、涼宮さんが口を開いた。
「あたしと古泉君の事は、お互い無かった事にしましょう。それは、あたしの我が儘」
「僕と涼宮さんの間には、なにもありませんでしたよ?」
「え?」
「僕の家にあるコンドームもローションも彼とセックスをするために僕が一人で買いに行ったもので、涼宮さんは知らないものです」
「そうね、そうだったわね」
 涼宮さんはありがとう、とだけ言って大皿に乗ったピザを一切れ彼女の皿に移した。古泉君も食べたら。僕は突如空腹を感じ、同じピザを三切れも自分の皿によそった。
 彼が戻ってくると、僕の皿を見て不審なものを見る目で僕の顔を見た。あなたもどうぞ、と勧めたらお前は作っていないだろと言われてしまった。確かに。
「今日は色々おめでたい事があるんだけどとりあえずは古泉君の誕生日におめでとう!人類が望んだあたしの世界進出と、古泉君の恋愛成就パーティーは来週やりましょ。勿論有希とみくるちゃんも呼ぶわ」
「あの…すみませんでした、それから、ありがとうございます」
 僕が頭を下げるのを涼宮さんが止めた。彼も穏やかな顔をしていた。
 ひとまずはこの空腹を満たすのに専念しよう。そして来週までに、彼の実家にお邪魔して土下座をする予定を立てなくてはいけない。殴られたって、今はきっと笑っていられる。


つづく



ハイスペック古泉5
昨日見たスポーツ王決定戦の高橋大輔が天使過ぎてつらい…高橋大輔と小塚がジャスティス…


古キョン不倫話の五話↓
まだ続くという…

 その後僕は、決して少なくはない数のセックスを、彼女とも彼ともした。セックスをするのは決まって相手がその連絡をしてきた時だけで、彼女とはラブホテル、彼とは自宅と決めていた。二人ともよもや不倫相手が自分の妻そして夫とも不倫しているなどとは思わないから、僕は知らず知らずの内に今までには考えられない程の頻度の性交渉に携わる日々となっていった。元々会社は機関の息が掛かった所だから平日の彼女の要求に応えるのは造作もないし、彼の僕の家への来訪が多くなった事について彼女は「二人が仲良くて結構だわ!!やっぱり男の友情ってこうじゃなくちゃね。高校の時は何だかどこか距離あるみたいで心配だったのよ」と仰った。
 僕は彼とセックスをした後、余韻に浸りながら他愛もない会話を楽しんでいた。セックスの、しかも不倫後の会話とは思えない程下らなくて、それこそ男の友人同士の会話。それがどうしようもなく居心地が良い。
「あのさ、今度のGWってお前休みか?用事とかある?」
「休暇を頂いていますよ。予定は特にありませんが」
「4日にハルヒがうちで食事しないかって言うんだがどうする」
「構いませんが、なぜそのような?」
「4日がお前の誕生日だからってさ」
 感謝の気持ちととんでもなく申し訳ない気持ちが一度に生まれた。最近の僕はよく葛藤に悩まされるようだ。
「何か映画のDVDでも見ますか?それとももう一度セックスします?」
「お前が何の映画を提案してくるのかによるな」
「オーソドックスにターミネーター2なんてどうでしょう」
「はい残念ーターミネーター2は俺も五回は見ましたーはいセックスー」
「ではジョン=コナーの今後を議論しながらセックスで如何ですか?」
「馬鹿ジョン=コナーは科学者かなんかになってドラえもんフラッシュ版最終回ののび太みたいになるってもう決まってるんだ。だから、俺に集中しろ」
 命令口調の彼の言葉に苦笑しながらベッドの布団の中で彼の下半身を弄った。彼は思っていたよりずっと淫乱で、僕がそれに嵌っていくのは自分で一番分かっていた。

 家での食事だから、逆にあまり堅苦しい格好をしない方が良いだろうと、僕は比較的カジュアルな服装をした。待ち合わせは7時で今は6時50分。インターフォンを鳴らすには丁度良い時間であるはずだ。GWで出掛ける家族が多いのか、世帯持ちの多く住んでいるこの賃貸マンションに人の気配はいつもより少ない。
「あら古泉君、お誕生日おめでとう!!」
「もう25です、そろそろおめでたくなくなってしまいますね」
「何言ってんのよ、誕生日はいつでもおめでたいものよ。人間がキリストの誕生日をいつまで祝ってると思ってるの?」
「仰る通りです」
 玄関先でいきなり祝福の言葉を言う涼宮さんに彼女らしさを感じてつい笑ってしまう。靴を揃えてから部屋に上がり、リビングに行くとダイニングテーブルには涼宮さんの手作り(料理はそつなくこなせる彼も手伝わされたに違いない)の料理が沢山並んでいた。これを僕の為に用意してくれたのかと思うと、胸が熱くなる位には僕も人の子だ。「今日は古泉はお誕生席だからな」と彼が言うので僕は涼宮さんがSOS団がいつでも集まれるようにと買った大きめのダイニングテーブルの、いつもは涼宮さんが座る場所に落ち着く。そして僕から見て左側に手前から涼宮さんと彼が座る。右側には朝比奈さんと長門さんが後から来るのだろうか。
「7時前だし長門も朝比奈さんもまだ来てないけど、とりあえず何か飲み始めておくか?」
「有希とみくるちゃんは来ないわよ」
「え?」
 彼が意表を突かれた顔をした。何も聞いていない僕が驚いたのだ、彼はもしかしたら二人が来ると涼宮さんに言われていたのかもしれない。
「あたし二人に話があるのよ。深刻だけど、暗い話にしたくないからこういう雰囲気にしておいたの。古泉君の誕生日を使った事は先に謝るわ」
「それは全く構わないのですが、話とは…?」
 意味も無く、嫌な予感がした。閉鎖空間が発生した時のあの感覚と酷く似ている。口の中が渇いて、冷や汗が流れそうな背筋の寒さ。
「ねえキョン、」
 それはまるで、
「あたしたち別れましょう?」
 酷く甘美な響きだった。

 いつも非常識な状況に置かれてもどこか冷静な彼が、心の底から驚いた顔になる。未練がましく理由を問い詰める事はしないけれど、「なん、で…」とだけ洩らす。それに、涼宮さんは“二人に”話があると言った。涼宮さんの中で僕に一体何があるのか、検討がつかなかった。
 涼宮さんはどちらかと言えばプラスの感情を抱いた表情で言葉を続けた。
「ごめんね古泉君、あたし、キョンの事ずっと独占してたよね」
「そ、れは…一体?」
「あたし知ったの。古泉君は本当はキョンが好きで、キョンは古泉君が好きなんでしょう?」
「どうして、そのような考えに?」
「始めは何となくだった。結婚式の時も、ここに遊びに来る時も、古泉君はそういう時に限って歯切れが悪くなるなって思ってた。でも最近仲良くしてる二人を見て普通に嬉しかったわよ、だけどあれ?って思って有希に相談してみたの。そしたら有希が渋々だけど教えてくれたわ。二人はそういう関係になったんだって、」
「違いますよ」
 一度でも喜んでしまった自分を僕は恥じた。僕は知ったのだ。これが僕の身を退くべき時で、僕は今まで身の程を超えて我が儘を通していた子供だった。どんなに彼を傷つけようとも、肯定だけはしてはいけない。
「勿論彼とは転校生の僕が親しく頂いたという点では非常に感謝していますが、僕はれっきとしてノーマルな性癖ですし、」
「古泉」
「彼の事はそういった目で見た事はありません。それに今、結婚を前提に交際をしている女性がいるんです」
 彼が酷く絶望的な顔をしたのが横目に見えた。僕はそれを黙殺して、彼女が明るい言葉を発するのを今か今かと待った。
 彼女が笑った。


つづく



もうすこしだけ、
来年の5月にハルヒ新刊ってどういうことなのでしょう
四年待った 四年の歳月は、夜は短し恋せよ乙女音速よりも速く、光年は距離の単位であります
ああ、どうしよう、公式の古泉が1ミクロンでも動くだけでわたくしの心臓は1光年の拍動高橋大輔は天使です
あっ 携帯の予測変換に元から高橋大輔が入ってる

ですからチャーミー中元を本当に応援したい あれ?中本?
楽しんごもすきだけれどチャーミーを応援したいボーイミーツゲイ
皆ググってね!!
三木眞一郎が性的なことはGoogle先生で調べるまでもない
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忍坂(おさか)
・古泉とキョンがいればそれでいい性的倒錯者
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